2016年末~2017年頭にかけて、

ネット碁にMasterと名乗る強豪が出現し、

中韓日のトッププロを含めた対局に60

連勝するという、漫画のようなことが

起こりました。

 

その後、Masterの正体はGoogle DeepMind

が開発したソフトAlpha Goであることが

発表されました。

 

2016年3月に、世界トッププロの一人

である韓国イセドル9段と対局し、4勝1敗と

勝ち越した後、1年かけて強化された結果です。

 

今回、AIソフトvsトッププロ(囲碁,

将棋)結果を紹介しながら、人間とAIの

共生について感じていることを紹介します。

本稿は第1弾として将棋編です。

電王戦 第2局 佐藤天彦叡王 vs PONANZA

電王戦の結果

第1局は後手番の佐藤叡王(名人)に全く良い

ところがなく完敗しました。

第2局は、2017年5月20日対局場を世界

遺産の姫路城に移し、佐藤叡王の先手番で

行われました。

 

第1局はコンピュータの評価値が、一度も

プラスになることがなく、完敗でした。

先手番の第2局の出だしは、事前研究の成果が

出て、解説のプロ、5つのAIソフト評価値が

全てプラスとなる最高の展開となりました。

 

AI将棋に勝つには、序盤で優位となり、

中盤を省略して、一気に終盤に持ち込み、

そのまま勝ちきるのがセオリーです。

PONANZAは持ち時間を佐藤叡王より

1時間以上多く使用して、セオリーに

持ち込むことを許しませんでした。

 

展開としては王様を囲い合う中盤戦が

続きました。

ふと気づけば、5つのAIソフト評価

値が全てPONANZAプラスとなって

いました。

 

その後PONANZAの攻撃が始まり、差を

じりじりと広げられ、完敗となりました。

佐藤叡王が心の整理をつけ、負けを告げる

のに1時間以上掛ったのが印象的でした。

 

人間とAI将棋がタイトルをかけて戦う

のは今回が最後となりました。

叡王戦は賞金額が3番目に大きいタイトル

戦となりました。

電王戦の結果に思うこと

予想通りとはいえ、AIはルールが決め

られた中では強いですね。

将棋に関しては、人間とAIが強さを

競うのは、完全に決着しましたね。

 

現在、強さ最高峰の将棋をみたいなら、

コンピュータ将棋連続対局場所 (floodgate)

となります。

人間も参加可能です。

 

世の中ではfioodgateなど、一部の例外を

除いて全く話題にあがっていません。

むしろ中学生プロ棋士の藤井 聡太四段の

20連勝(2017年6月4日現在)が

メディアに取り上げられています。

 

世の中に求められているのは、絶対的な

強さではなく、人間が絡んだドラマ

なのかもしれません。

AIソフト作成者に期待すること

将棋自体は奥がまだまだ深いと考えますが、

AI将棋ソフト作成で培ったノウハウを

より汎用的に発展させるよう、人材シフト

を促す仕掛けを作るべきだと考えます。

 

AIが3次ブームで終わるのか否かは分り

ませんが、AIが限られたルールの中では

人間以上の能力を発揮できることは証明

されたと思います。

 

Googleがモバイルファーストから、AI

ファーストを掲げ、検索ベースに強烈な

投資をおこなったことを、AIに対して

おこなおうとしています。

 

日本サイドも何らかのカウンターを打つ

べきと考えます。

各種業界で人材が育っていますが、散発

的な印象を受けます。

 

Googleに検索エンジン同様、プラット

ホームを握られないよう、対策を打って

欲しいです。

まとめ

予想通り、AIはルールが決められた

中では強いです。

将棋に関しては、人間とAIが強さを

競うのは、完全に決着しました。

 

Googleがモバイルファーストから、AI

ファーストを掲げ、検索ベースに強烈な

投資をおこなったことを、AIに対して

行おうとしています。

 

Googleに検索エンジン同様、プラット

ホームを握られないよう、AI開発者

の人材集約シフトを行い、対策を打って

欲しいです。