うつ病は風邪と同じで、初期段階に対応することが重要です。
風邪なら症状からすぐ分りますが、うつ病は分かりにくいです。
しかし、体はSOS信号を出しているので、これに気づくことが
大切です。
うつ病の症状のチェックすリストを纏めてみました。
うつ病の初期状態で、症状をチェックすることができれば、重くなる
ことを避けうる可能性が高まります。
また、自分だけでなく、家族や仕事仲間の軽いうつ状態を発見する
ことが大切です。
まじめで義務感が強い人ほど、うつ病になりやすくて、自分の中に
抱え込んで、煮詰まっているケースが多いです。
このチェックリストと症状を見て、当てはまるようでしたら、まずは
軽く声かけしてみて下さい。
私の経験上、ちょっとした声かけにより、少々おおげさですが、命を
救われたり、救ったことがあります。
では、うつ病のチェックリストを確認しましょう。
うつ病のチェックリスト
うつ病のチェックリストを紹介します。
まずは、WHО(世界保健機構)のICD-10です。
直近2週間を振り返り、当てはまってるかどうかを見てください。
大項目
- 憂うつな気分
- 何をしていても楽しくない、また、何かをしようという気がない
- 疲れやすいうえ、何かをするのがおっくう
小項目
- 集中力と注意力が減った
- 自分は大したことがない人間だと思い、自分に自信がない
- 価値あるモノなんて何もないと思い、罪の意識もある
- 将来に希望がないと思い、悲観的な気分だ
- 体を傷つけたり、叩いたり、自殺することを考えたり、試した
- 寝つきが悪い、夜中に目が覚める、目覚めが速い
- 食欲がない
上のリストを、対応か非対応かでチェックしてください。
対応の数が、
- 大項目2つと小項目2つ 軽症
- 大項目2つと小項目4つ 中症
- 大項目すべてと小項目4つ 重症
2週間くらい、こういった気持ちが続いていたら、うつ病初期です。
他のサイトで紹介されているうつ病の症状を紹介します。
- 疲労感が抜けない
- 周りの音が気になる
- 眠れない
- 朝起きても、気持ちが暗い
- 今まで見ていたTV、映画を見ても、音楽を聞いても楽しくない
- 人と話したくない
- 肩やくびすじ、背中がこる
- ときどき頭痛がある
- 食欲はないし、食べてもまずい
- 不安になったり、イライラすることが多い
- 何をする気にもならない
- 生きていること自体、辛く感じる
- 腹痛、下痢がひんぱんに起きる
- 孤独感、寂しさや悲しさを、感じることが多い
- 今までしてきた仕事がとてもいやになった
- 胸が苦しかったり、のどの奥に何かがあるような気がする
- まじめで義務感が強い方だ
こんな症状が多く出ていたら、うつ病初期を疑いましょう。
だれでも、2~3個くらいは当てはまりますので、その程度なら
気にすることはないです。
しかし、半分以上当てはまるようでしたら、早めに専門機関に
相談した方が良いと思います。
また、うつ症状は自覚症状より、身近な家族のほうが気づきやすいです。
次に、家族から見るポイントを紹介します。
家族から見るポイント
(1)最近1ヵ月の疲労、ストレス症状テスト
ほとんどある、時々ある、よくある、の3つに分けてください。
- イライラしているようだ
- 不安そうだ
- 落ち着かないようだ
- ゆううつそうだ
- 体の調子が悪いようだ
- 物事に集中できないようだ
- することに間違いがあるようだ
- 強い眠気に襲われるようだ
- やる気がでないようだ
- へとへとのようだ
- 朝起きた時、疲れが残っているようだ
- 以前と比べて、疲れやすいようだ
そして、「ほとんどない」は0点、「時々」は1点、「よくある」は
2点で計算してください。
(2)最近4ヵ月の働き方と休養テスト
当てはまる数をチェックしてください。
- ほとんど毎晩10時に帰宅する
- 休日も仕事の事が多い
- 家に仕事を持ち帰ることが多い
- 宿泊を伴う出張が多い
- 仕事の事で悩んでいるようだ
- 睡眠時間が不足しているように見える
- 寝つきが悪かったり、夜中に目が覚める事が多いようだ
- 家でも仕事の事が気にかかって仕方がないようだ。
- 家でゆっくりくつろいでいることはほとんどない
では、診断です。
- (1)が10点未満、(2)が3個未満 低い
- (1)が10点未満、(2)が3個以上 やや高い
- (1)が10点以上、(2)が3個未満 やや高い
- (1)が10点以上、(2)が3個以上 高い
一番下のレベルになっていたら、対応を起こす必要があります。
いくら忙しくても、楽しく仕事をしていればいいのですが、休養を
全くとらなければ、いやになってきます。
それが、悪循環になっていって、最悪の場合、うつ状態になります。
そうなる前に、家族とか仲間で、いい方向に持っていくべきです。
うつ病を予防するために
うつ病、うつ状態は、なった人しかその苦しみは分かりません。
周りの事情を知らない人から見ると、さぼってる、やる気がないなど、
マイナスに見られる場合もあります。
少しでも、おかしい感じたら、早めに対処が重要です。
「私は大丈夫」「うつになんかなる訳がない」と思う人が、誰にも
言えなくて、悪化していってしまいます。
まじめですから、最後のぎりぎりまで、こらえてしまうためです。
ですから、なるべく早く、一番身近な人に話すことと、行動を起こす
ことが大切です。
その行動とは、2つあります。
- 休む
- 運動する
まずは、休むということ。
自覚症状がある人は、働き過ぎ、もしくは、人間関係が非常に悪い
ところにいます。
ここはいったん、それらから距離を置くのが得策です。
会社の仕事でしたら、何か理由を付けて休めばいいのです。
人間関係だったら、まずは距離をとってみて下さい。
次は、運動することです。
うつ状態の人の症状は、運動不足の人と症状が似ています。
また、多くのお医者さんも、朝日を浴びて運動をすることが大切だと
話されています。
まずは、30分間程度、歩いたり,ジョギングするのが適当です。
ただし、以下3点の留意が必要です。
- がんばらない
- 目線は、水平よりもちょっと上を保つ
- 腕を大きく振る
頑張ってしまうと続かないし、いきなりの過剰な運動は、逆に体を
壊します。
うっすらと汗をかく程度、軽い有酸素運動がベストです。
うつ病の関連記事を、グループ分けして、
まとめ記事として、整理してみました。