2017年の藤井フィーバーは凄かった

ですね。

公式戦の連勝は、毎日一般ニュース枠で

放送されました。

 

成績も文句なしで、開幕29連勝、

本記事を書いている2018年2月

9日時点で、63勝11敗です。

 

将棋歴だけは50年と長い私の目から

みて、藤井聡太のすごさは、周りを

巻き込み時代を進める力にあるように

感じます。

 

本記事では、藤井聡太の凄さについて、

私なりに感じていることを解説します。

 

周りを巻き込み時代を進める力

2016年までの将棋界は、国民栄誉賞

受賞が決まった、羽生竜王ら40代世代が

頑張っていました。

 

先ずは歴代タイトル者の一覧を表にした

下のリンクをご覧下さい。

 

 

下にスクロールしていくと1990年

くらいから、赤色(羽生竜王)が目立ち

ますよね。

 

羽生竜王の次は、薄緑色の渡辺王位(現在

30代)の時代といわれていましたが、

確かに頑張っているのですが、羽生世代の

頑張りで、一時代を築いたかは微妙です。

 

2017年の欄をみて下さい。

20代の佐藤名人(2年目)、菅井王位、

中村王座が誕生しています。

 

加えて、久保王将に豊島八段が、渡辺棋王

に永瀬7段が挑戦中です。

 

昔から将来有望と言われながら、惜しい

ところでタイトルを逃していた20代が

一気に爆発しています。

 

これは、期が熟したという見方もあり

ますが、藤井聡太の影響が非常に大きいと

思われます。

 

現在の30代棋士達は、自分たちの時代を

作れませんでした。

 

そこに藤井聡太の登場、ぼやぼやして

いたら20代の自分たちを通り越して、

藤井世代の時代が来るのでは。。。

 

藤井の今期の活躍に、有望20代棋士

達が、これまで破れなかった壁を崩して、

一気に爆発したと考えます。

 

藤井聡太の登場が、周りを巻き込み

時代を進めたのです。

 

藤井聡太の現在地

藤井聡太の初戦からの29連勝から、

将棋界でもトップの存在と思われて

いる方もおられるかもしれませんが、

プロ間の実力差は紙一重です。

 

プロ入りを決めた3段リーグ戦

下記表がプロ(4段)入りを決めた

3段リーク戦の成績表です。

 

 

29人で18回戦うリーグ戦を行い、上位

2名だけが、プロになれます。

藤井聡太は13勝5敗でトップ通過ですが、

5敗もしています。

 

もしもう1回負けていたら、12勝6敗と

なります。

表の上の方にある「成績順に並び替え」を

押してみて下さい。

 

12勝6敗の人は沢山いるのに、プロに

なれる「昇」は一人だけです。

これは表の左端の順位のためです。

 

勝敗数が同じなら、順位が上位の人が

優先されます。

順位27位の藤井聡太は、あと1敗

していたらプロにはなれませんでした。

ギリギリ通過したわけです。

 

2017年度の11敗の相手

藤井聡太の現在の成績は58勝11敗

ですが、11敗した相手をチェック

してみましょう。

 

  • 佐々木勇気五段   竜王戦決勝T2回戦
  • 三枚堂達也四段   上州YAMADA杯
  • 菅井竜也七段    王将戦予選
  • 豊島将之八段    棋王戦挑戦者決定T2回戦
  • 井出隼平四段    加古川青流戦
  • 佐々木大地四段   新人王戦準々決勝
  • 上村亘四段     銀河戦本戦ブロック2回戦
  • 大橋貴洸四段    棋聖戦1次予選
  • 稲葉陽八段     NHK杯T3回戦
  • 深浦康市九段    叡王戦本戦トーナメント1回戦
  • 大橋貴洸四段    王位戦予選

 

上段の実力者に力負けしたものもあり

ますが、存外同じ段位の4段に負けて

います。

 

4段で飛び抜けた力であったわけでは

なく、紙一重の勝利を重ねていた

わけです。

 

C2組リーク戦

下表はC2組リーグ戦の成績表です。

 

 

50名中2名しか昇格できません。

対戦相手は、リーグ戦開始時の4月に

コンピュータが任意に決定します。

 

また、3段リーク戦のところで説明

したように、同じ成績なら順位が上の

人が昇格します。

 

あの羽生竜王ですら、この組を抜ける

のに2年かかっています。

 

10戦中1戦残して昇格決定は見事の

一言です。

 

藤井聡太に期待すること

2018年は、タイトルを取らないまでも、

タイトル挑戦を期待したいです。

全棋士から徹底マークされることになり

ますが、チャンスは十分あると感じます。

 

また、子供達の将棋ブームが続くよう、

ヒーローとして頑張ってほしいです。

 

合せて最近トレンドになっている

観る将(将棋のルールは分らないけど、

対局他の様子を見て楽しむ)のハート

ゲットに貢献して欲しいです。

 

勝負師としての厳しと、普段の中学生

らしいかわいい面白さ、こればかりは、

さすがの羽生竜王も絶対にできません。

 

最近、羽生竜王と藤井聡太とどちらが

凄いのかという質問を見かけます。

 

羽生竜王は30年近く、将棋界の先頭

で引っ張ってこられた方です。

同世代を巻き込み、自分の実績と合わせ

羽生世代の時代を築きました。

 

藤井聡太はまだ何もなしえてていません。

凄さを比較することが間違っています。

 

一方で、10年先には、最初の歴代

タイトル者の一覧で見た表が、藤井聡太

色に染まっていくのを期待せずには

いられません。

 

加えて、羽生竜王が若い頃から自分を

将棋界の象徴と意識して振る舞うと

共に、将棋界の外にも幅広い人脈を

築きました。

この辺りを引き継いでくれたら最高です。

 

 

その意味では、羽生善治,加藤一二三氏

(ひふみん)他、先の中学棋士にならい、

 

愛知県有数の進学校である中高一貫校の

名古屋大学教育学部付属中学から高校

進学を決めたのは良かったと感じます。

 

【関西将棋会館 注意情報】

「バレンタインデーが近づいていますが、

藤井五段を含め当日対局の棋士への

手渡しはご遠慮下さいますようご協力を

お願い致します」

 

とのこと、何だかな~(笑)

 

【20180217追記】

藤井六段、棋戦初優勝、昇段おめでとう

ございます。